身近な科学技術④ エスカレーター

先日エスカレーターに乗ったのですが、立ってるだけで高い位置に移動できるなんで、ほんとうに便利ですね。

この仕組みはシンプルで、階段のステップ(一段)をいっぱいつなげて、チェーンを使ってモーターでぐるぐると回しています。

自転車のペダルを回しているときのチェーンの動きとほとんど同じで、チェーンに階段が一段一段ついてるイメージです。


しかし、エスカレーターは急いでいるときには遅く感じます。

だから、急いでいる人のために自分の右側を空けておくんですよね。

(関西では左側を空けておくのですが、なんで違うんでしょうね?)


実は、移動の遅さを解消するために、エスカレーターには変速エスカレーター(傾斜部高速エスカレーター)なるものがあります。

その名の通り、傾斜部で速さが速くなっているエスカレーターのことです。

このエスカレーターの仕組みですが、モーターの回転する速さを変えているのではありません。

モーターの回転の速さを変えると、速さは速くなっても乗り降りする時に危険です。

傾斜部だけ速くなってほしいんですね。

そのために、チェーンと階段の連結方法を変えているのです。

ぜひ変速エスカレーターで画像を検索してみてください。

傾斜時と水平時のチェーンとステップの連結が自動で変わる仕組みになっていることがわかると思います。

うーん、例えて言うのが難しいのですが、自転車の変速ギアのように、ギア比を変えているイメージでしょうか・・・

ギアが一回転するとして、チェーンが移動する距離が長くなっている、みたいな。

これは三菱電機さんが特許を取得されているみたいです。

「エスカレーターを安全に速くしたい」という、安全かつ便利さを求める欲求が、新しい発明を生み出すんですね。


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